2つの社会課題「障がい者の低収入✖️管理不適の空き家増加」を組み合わせ
両方が少しでも改善につながるようお手伝いをしています。
当社は、2019年より空き家見守り事業のプランを練っていましたが、コロナウイルス(COVID‑19)のまん延によって社会が混乱。事業化は見送り、また、当初は健常者でサービスを行う想定でした。
それが2022年春、ある障がい者就労支援事業所長と雑談する中で「空き家見守りならウチでもできますよ」と言われました。以前より、障がいがあるみなさんの仕事に打ち込む姿や、事業所職員の優秀さは知っていたので、
と直感。別の事業所長や障がい者雇用関係者にも話を伺うと、
とよい反応をいただき、直感が確信に変わりました。おかげさまで現在は、県内9つの事業所より協力が得られています。
新潟県は高齢化とともに労働力が減少し、過疎地ではそれがより顕著です。障がいがある人の労働力が注目されるようになり、実際にある事業所では大規模な厨房を持つ施設を造り、高齢者に宅配する弁当を作って地域を支えています。
空き家見守り事業を通じて、障がいがあるみなさんにも「できる仕事がたくさんある」との理解が広がれば幸いです。
一般的に、障がいがある人の作業はクオリティーが低く、スピードも遅いイメージがあるようです。本当にそうでしょうか? 空き家見守り作業を見ていると…、
それぞれに得意なことがあり、作業とマッチすると非常に高い結果を出してくれます。
作業スピードが遅くても、人数でカバー(※)しながらチームを組んで対応しています。困難が生じても、作業に必ず付き添っている事業所の職員とともにクリアーしていきます。何より担当する作業に、素直に、一生懸命に取り組んでくれます。 ※1物件に対し3名以上+業務を指揮する事業所指導員1人以上で動くことが多い
以上から当社では、空き家見守り作業において、障がいがある人が健常者に大きく劣ることはないと考えています。
当事業所は、就労継続支援B型のほか日常生活において介護が必要な方も利用されている。重度の障がい者の工賃収入は非常に低い状況だが、空き家見守り定期訪問サービスなら、事業所の指導員が同行すれば十分作業ができる。
空き家という社会課題の解決にもつながるやりがいのある仕事。ぜひ多くの人に利用していただきたい。
(ハウス キャット カブシキカイシャ)